「苦しむ我が子を救いたい」は親のエゴ!?苦しみを味わい尽くした子だけが立ち上がれる理由

「大学に行けなくて苦しんでいる我が子を、なんとかして救ってあげたい……」不登校のお母さんから一番よく聞く言葉です。

でも、ごめんなさい。私、その気持ちがあまり良く分からないのです。

苦しむことって、そんなに悪いことなのでしょうか?絶対に避けなければいけないことなのでしょうか?この先50年、60年と続く長い人生、苦しいことを一切避けて生きていくなんて不可能です。今、大学不登校で悩んでいる子どもは、確かに苦しそうに見えます。ですがそれは、一人の大人として生きるために必要な「成長の関門」を通っている最中なのです。

この記事の要約

  • 現状の課題:親が子どもの苦しみを「悪」と決めつけ、先回りして課題を取り除こうと過干渉になること。
  • 本質的な真実:不登校の苦しみは本人が大人になるために乗り越えるべき必要なプロセスであり、親が奪ってはいけない。
  • 解決のアプローチ:苦しみを取り除くのをやめ、子どもが苦しみを味わい尽くして自力で立ち上がるのを信じて静かに待つ。

危険な親の心理「先回り手助け」3パターン

親が子どもの苦しみを奪おうとするとき、以下のような行動に走りやすくなります。

  • パターン1:頼まれてもいない「退路の確保」 子どもが何も言っていないのに、「辞めてもいいのよ」「別の道を探そうか」と苦しみから逃げる選択肢を先回りして提示する。
  • パターン2:不機嫌を解消するための「過剰なお世話」 子どもが苦しそうな顔をしているのが辛くて、機嫌を取るために欲しいものやお小遣いを買い与えてしまう。
  • パターン3:成長の機会を奪う「課題の肩代わり」 大学への連絡や手続きなど、本人がやるべき苦しいやり取りをすべて親が代行してしまう。

お母さんの目には「ただ苦しんでいるだけ」に見えるかもしれませんが、子どもは頭の中で「これからどう生きるか」を少しずつ、必死に考えて動こうとしています。

苦しんでいる部分だけでなく、子どもが自分で考えようとしている「変化の芽」もしっかり見てあげてくださいね。

専門用語の解説:成長に必要な心の負荷「発達的危機」

なぜ苦しみを経験させることが重要なのか、発達心理学の視点から解説します。

発達的危機(はったつてききき) 人間が新しい発達段階(子どもから大人へ)に進む際に、従来のやり方が通用しなくなって直面する心理的な葛藤や苦しみのことです。この苦しみを回避せずに自分で乗り越える体験こそが、しなやかな心の強さ(レジリエンス)を育てます。

解決の道標:一人で抱え込まず、専門の相談機関を頼ってください

我が子が苦しんでいる姿を黙って見守るというのは、親にとって身が削られるような思いがするものです。つい手を貸したくなってしまうのは自然な感情です。

私たち「NPO法人社会復帰支援アウトリーチ」は、10年以上にわたり大人の社会復帰支援に特化してきました。子どもから安易に苦しみを奪わず、本人の「立ち上がる力」を最大限に引き出すための家族支援を行い、コンテストでは「愛知県知事賞」を受賞しています。

手出し口出しをやめ、子どもを信じて見守るための具体的な親の心の保ち方は、私たちが丁寧にお伝えします。

次のステップへの3つの案内

先回り支援をやめ、子どもの「立ち上がる力」を信じるために、以下の3つのステップを活用してください。

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