「今は考えなくていい」
そうやって、
心の中で何度も繰り返してきたことはありませんか。
忙しいから。
今日は疲れているから。
今はまだ、その段階じゃないから。
理由はいくつもあったと思います。
考えなくていい、と思うことで、
その場はなんとかやり過ごせる。
目の前の一日を終わらせるには、
その判断が必要だったこともあるでしょう。
考え続けたら、
きっと持たなかった。
だから、
考えない選択をしてきた。
「先のことは、そのとき考えればいい」
そう言い聞かせながら、
日々を重ねてきた人も多いと思います。
それは、
逃げでも、怠けでもありません。
そのときの自分にとって、
一番現実的な判断だった。
ただ、ときどき、
その「考えなくていい」が、
夜になって戻ってくることがあります。
昼間はしまえていたはずのことが、
ふいに顔を出す。
しまい込んだまま、
なくなったわけではなかった。
考えなくていい、と思ってきたことは、
「考えてはいけない」こととは違います。
考える力がないわけでも、
考えたくないわけでもない。
ただ、
今は抱えきれなかっただけ。
今日は、
その「今は考えなくていい」と思ってきたものを、
無理に引っ張り出さなくていい。
名前をつけなくてもいい。
結論を出さなくてもいい。
問いを一つだけ置いて終わります。
「今は考えなくていい」と、置いてきたことは何でしたか。
思い出せなくてもいい。
答えが出なくてもいい。
そうやって、
置いてきた時間があったこと自体が、
あなたが踏ん張ってきた証です。

