行政の担当者は「ひきこもりの専門家」ではない
相談窓口に勇気を出して足を運んだのに、「様子を見ましょう」という一言で片付けられ、絶望して帰ってくる親御さんが後を絶ちません。しかし、ここで冷静に構造を理解する必要があります。
まず、行政の担当者はひきこもり支援のプロフェッショナルではありません。数年で異動していく一般職の公務員です。さらに厳しい現実を言えば、彼らがひきこもりを1件解決したからといって、給与や報酬が上がるわけでもありません。
つまり、組織の構造上、彼らに「絶対に解決してやろう」という並外れた意欲を期待すること自体が、マーケティング的に見てミスマッチなのです。もちろん熱心な職員もいますが、基本は「お役所仕事」だと割り切って接するほうが、余計なガッカリをせずに済みます。
「様子を見ましょう」を解体する逆質問術
大切なのは、行政から「有益な情報」をいかに引き出すかという戦略です。 「様子を見ましょう」という魔法の言葉(思考停止の合図)が出たら、すかさず以下のドリルで突っ込んで聞いてください。
- 「様子を見る」とは、具体的に何をすることですか?
- いつまで、その状態で待てばいいですか?
- どんなサインがあれば、次の段階に移るべきですか?
ここまで具体的に問えば、彼らも具体的な回答(あるいは「分からない」という事実)を出さざるを得なくなります。行政の窓口は、親御さんが能動的に要望を出し、しつこく聞かなければ、必要な情報やサービスは一切出てこない場所なのです。
遠慮は「機会損失」を招くだけ
「他の人に聞かれたくない」「迷惑かもしれない」と遠慮してはいけません。 プライバシーが気になるなら「個室を用意してください」と堂々と要求してください。行政は市民の権利として利用するものです。
もし、窓口で何を聞けばいいのか分からなくなったり、担当者の対応に不信感を抱いたりしたときは、私に聞いてください。行政を「使い倒す」ための具体的な交渉術をお伝えします。

【行政との交渉に迷ったら】 役所の言葉に傷つく前に、戦略的な「聞き方」を身につけましょう。
