「やさしい仕事」を切り出すことではありません
アウトリーチの在宅ワーク支援について、
企業の方からよく聞かれる質問があります。
「どんな仕事をお願いすればいいんですか?」
「特別に簡単な業務を用意する必要がありますか?」
結論から言うと、
アウトリーチでは
“やさしい仕事”を切り出すことはお願いしていません。
むしろ、
それとは逆の設計をしています。
在宅ワーク支援=配慮の多い仕事、ではない
ひきこもり支援という言葉から、
「難易度を下げた仕事」
「配慮前提の業務」
を想像されることがあります。
ですが、アウトリーチでは
仕事の本質を変えることはしていません。
なぜなら、
仕事の本質を変えてしまうと、
それは「役割」ではなく
「作業体験」になってしまうからです。
アウトリーチが提供したいのは、
働いている“感じ”ではなく、
実際に社会とつながる役割です。
切り出しているのは「工程」です
アウトリーチが企業にお願いしているのは、
新しい仕事を作ることではありません。
すでに社内に存在している業務を、
工程単位で切り出すことです。
例えば、
- 社内で誰かが「ついでにやっている作業」
- 属人化している事務作業
- 本業ではないが、確実に必要な業務
こうしたものは、
多くの企業に存在しています。
それを
「ひとまとまりの仕事」にするのではなく、
一工程として切り出す。
これが、
アウトリーチの在宅ワーク設計の基本です。

なぜ「工程単位」が重要なのか
工程単位にすることで、
いくつかのメリットが生まれます。
まず、
業務の完了条件が明確になります。
「ここまでできたら完了」
「これが納品物」
がはっきりしていると、
当事者も企業も迷いません。
また、
途中で止まっても、
全体の業務が壊れにくい。
これは企業側にとっても、
非常に大きな安心材料になります。
教育や育成をお願いしない理由
アウトリーチでは、
企業に対して
教育や育成をお願いしていません。
その理由は単純です。
それをお願いした瞬間、
企業にとって
「雇用」や「管理」の負担が発生するからです。
アウトリーチが担っているのは、
業務が成立するまでの調整とフォローです。
業務の理解、
やり取りの整理、
進行管理の調整。
これらはすべて
アウトリーチ側で行います。
企業には、
成果物を受け取っていただくだけ。
この線引きを
最初から明確にしています。
「うまくいかない前提」で設計する
もう一つ、
アウトリーチが大切にしている考え方があります。
それは、
最初からうまくいかない前提で設計する
ということです。
途中で止まる。
納期がずれる。
継続できなくなる。
こうしたことは、
想定内です。
だからこそ、
- 影響範囲が小さい工程にする
- 代替がきく業務にする
- 全体工程から独立させる
という設計を行っています。
「できた/できない」で評価しない
アウトリーチでは、
当事者を
「できたか」「できなかったか」で
評価しません。
企業にも、
その視点をお願いしていません。
なぜなら、
在宅ワークは
能力判定の場ではないからです。
あくまで、
社会との接点を持つための役割。
評価や判断は、
アウトリーチ側で引き受けます。
企業が得ているもの
企業側が得ているのは、
「支援している」という実感ではありません。
- 業務の整理
- 属人化の解消
- 本業に集中できる環境
結果として、
業務改善につながるケースも
少なくありません。
アウトリーチとの連携は、
CSR活動ではなく、
現実的な業務連携です。

継続しない選択も含めて正常
一定期間で終わる。
合わないと判断する。
それも、
正しい選択です。
アウトリーチは、
長く続けることよりも、
無理なく終われることを
大切にしています。
アウトリーチが目指していること
アウトリーチが目指しているのは、
「仕事を与えること」ではありません。
社会の中にある仕事と、
人を、
壊れにくい形でつなぐことです。
そのために、
業務の切り出しと設計を
とても重視しています。
条件が合う場合のみ、ご相談ください
この業務設計は、
すべての企業に合うわけではありません。
仕組みを理解したうえで、
無理なく関われそうだと感じた場合のみ、
ご相談ください。
