はじめに:「働けたのに、また戻ってしまう」
支援現場でよくある声です。
就職しても数ヶ月で退職、再びひきこもりに戻る。
支援者も家族も、「せっかく頑張ったのに」と落胆します。
しかし、それは本人の根性の問題ではなく、支援モデルの限界なのです。
現状:就労支援が「ゴール設定」を間違えている
多くの支援では、「働けた=成功」とみなされています。
しかし実際には、
- 職場の人間関係
- 疲労と自己否定
- 周囲の期待プレッシャー
これらが再発の引き金になります。
提言:支援のゴールを“定着”から“生活安定”へ
「働くこと」が目的ではなく、**「働き続けられる状態」**を作ること。
そのために必要なのは、
- 定期フォロー体制(定着支援)
- ピアサポート(元当事者の伴走)
- 職場との橋渡し(連絡調整役)
“就職率”ではなく、“継続率”を評価する仕組みが必要です。
まとめ:「働けた」より「生きられる」へ
就労はゴールではなく、スタートライン。
本人が社会の中で「無理なく生きられる」状態こそが、本当の社会復帰です。
