愛知県、名古屋、尾張の「ひきこもりから在宅ワーカーへ」アウトリーチの林です
アウトリーチに相談に来られる方の中には、生活保護や障害年金を受けている方も少なからずいらっしゃいます
私も詳しくなくて、専門の方にお聞きしたり、調べたりして
徐々にわかってきました

生活保護から脱出することのむずかしさ

数年前にテレビ報道で取り上げられていたせいかと思うのですが
生活保護を受けている人は、
もう働こうという気持ちはない
という周囲の偏見の根強さ

その偏見のもとになっているのは、
仕事に就こうとしないように見えるところからでしょうか?
でも、本当にそうなんでしょうか?

発達障害や精神疾患などで、就業できなくなって
生活保護を受けている人もいます
そういう人が、フルタイムで働くと心身を壊してしまう場合もあります
フルタイムで働きたいけれど、働けない人もいます
そして、症状が落ち着いて社会復帰しようとした時に、
またハードルがやってきます

生活保護は、受給している金額を超えると打ち切られてしまいます
(復帰方法についても福祉課と相談しながら進めるので、いきなり打ち切られることはないようです)
受給している期間は免責されている支払も、打ち切られると免責も終了となります
そのため、保護をはずすときは、
生活保護で需給している金額から、生活できる金額まで収入を引き上げなくてはなりません
週に数時間の仕事で順調にできていても、
フルタイムになると負荷がかかります
保護をはずしたことで、収入を得なければというプレッシャーもあります
そして、また心身に不調をきたしてしまいます

それを繰り返してきた彼らは、
フルタイムで働けるイメージがわかなくなってしまうのです
それを周りの方は、働く気が無いと見えてしまうのでしょう

失敗を繰り返して、打ちのめされて
それでもチャレンジしようという気持ちを持てと
叱咤激励するだけでは
解決される問題じゃありませんでした

単純に職を失って、生活保護を受けている方とは
また別のむずかしさがあるんです

ならし勤務から、フルタイムへの移行
成功体験の積み重ね
慎重にゆっくり進めていくことです

働く意欲がないように見える生活保護を受けている方たち
その方たちも、「誰かの役に立ちたい」という思い
「働きたい」という思いは持っているのを
実際にお話しをすると 強く感じます

この課題に対しても、
「今のままでもできる仕事」「在宅ワーク」
が解決のキッカケになるのでは、と考えて活動しています

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