それぞれが、違う場所で立ち止まっているだけかもしれない

ひきこもりの問題を考えるとき、
私たちはつい、
「本人」「家族」「支援者」を
別々の立場として切り分けてしまいます。

本人は動けない。
家族は心配している。
支援者は関わり方に悩んでいる。

でも実際には、
三者はまったく別の方向を向いているわけではありません。

同じ場所を、違う角度から見ている
それだけのことが多いのです。


本人は「何もしていない」のではない

本人向けの記事では、
「動けないのは怠けではない」
という視点を扱いました。

何もしていないように見える時間にも、
本人の中では、

・考えすぎて疲れている
・失敗を避けようとして止まっている
・自分を守るために閉じている

そんな内側の動きがあります。

止まっているのではなく、
止まらざるを得ない状態にいる。

そこを理解せずに、
次の行動だけを求めると、
関係は簡単にすれ違います。


家族は「間違ったこと」をしているわけではない

家族向けの記事では、
「動かそうとしない勇気」について触れました。

家族の声かけや焦りは、
冷たさからではありません。

ほとんどの場合、
・心配
・不安
・将来への恐れ
から生まれています。

ただ、
その感情が強いほど、
本人には“圧”として届いてしまう。

家族が悪いのではなく、
役割として抱えすぎてしまう
それが苦しさを生みます。


支援者は「前に進ませる人」になりやすい

支援者向けの記事では、
「進ませない支援」という選択を扱いました。

支援者は、
制度も選択肢も先が見えています。

だからこそ、
「ここまでは行けるはず」
「この段階に入ってほしい」
という期待が生まれます。

それは専門性でもありますが、
同時に、本人のペースとずれる原因にもなります。

支援が評価や判断の場になると、
本人は安全に止まれなくなります。


問題は「誰かが間違っている」ことではない

アウトリーチが大切にしているのは、
誰かを正すことではありません。

本人が弱いわけでも、
家族が過干渉なわけでも、
支援者が未熟なわけでもない。

それぞれが、
それぞれの立場で、
精一杯やっている。

ただ、
立ち位置が違うと、
見える景色が変わる。

そのズレが、
「どうして分かってくれないんだろう」
という孤立感を生みます。


アウトリーチがつくろうとしているのは「間にある場所」

アウトリーチが目指しているのは、
答えを出す場所でも、
変化を急がせる場所でもありません。

本人と家族の間。
家族と支援者の間。
本人と支援者の間。

その**“間”に立ち、
急がず、評価せず、決めつけない**
そんな場所です。

・今は止まっていていい
・分からないままでいい
・結論を出さなくていい

そう言える空間があることで、
人は初めて、自分の状態を見つめられます。


動き出す順番は、決まっていない

本人が先でもいい。
家族が先に楽になってもいい。
支援者が関わり方を見直してもいい。

どこから動いても、
関係は少しずつ変わります。

アウトリーチは、
「こうあるべき」を提示する代わりに、
選べる余白を残します。

それが、
長く続く関係を支えると考えています。


◆ それぞれが、ひとりにならないために

もし今、

・考えが堂々巡りしている
・立場ゆえに本音を出せない
・誰にも相談できずにいる

そんな状態にあるなら、
それは“頑張りすぎているサイン”かもしれません。

アウトリーチでは、
立場を問わず使える入口を用意しています。


▶ AI相談員ひなた
本人・家族・支援者、
どの立場の迷いも、評価されずに言葉にできます。
https://chatgpt.com/g/g-68ef56bfa76c8191ac378416e0249e21-fu-gui-sitaishi-menoyi-bu


▶ LINE公式
在宅ワーク、オンライン相談、
関わり方の選択肢を静かに知るための場所です。
https://lin.ee/ONtdBbE


◆ 支援は「正解」ではなく「関係」でできている

誰かを変えることよりも、
関係が壊れないこと。

それが守られるとき、
人は自分のタイミングで、
少しずつ動き始めます。

アウトリーチは、
その“待てる関係”を、
社会の中につくり続けたいと考えています。

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