――感情が「邪魔」ではなくなる瞬間――
感情は、ときどきあなたの邪魔をします。
一歩を踏み出せなくさせたり、
やらなくてもいいことを、
やらせてしまったり。
でもだからといって、
感情が全部いらないわけではありません。
実は、
感情がなければ気づけないこと
も、確かにあります。
感情は「判断」には向かない。でも…
前の記事で書いたように、
感情は判断を任せる相手としては、
あまり信用できません。
不安や妄想を膨らませ、
行動を歪めることもある。
けれど一方で、
感情はとても正確に
**「違和感」**を知らせてきます。
・なぜか苦しい
・説明できないけど重たい
・理由は分からないのに、嫌だ
この感覚は、
理屈だけでは拾えません。
感情が教えているのは「危険」ではなく「無理」
ここで大事なのは、
感情が教えているのは
「失敗するぞ」という予言ではない
ということです。
多くの場合、感情が知らせているのは、
- 今の関わり方は無理がある
- 今の立ち位置はしんどい
- 今の期待は背負いきれない
という、現在の負荷です。
未来の結果ではありません。
感情は、
「このままだと壊れるよ」
という警告灯のようなもの。
感情が必要になるのは「止まるとき」
感情が力を持つのは、
前に進むときではなく、
止まるときです。
・やりすぎていないか
・背負いすぎていないか
・自分の安心のために動いていないか
こうした問いは、
理屈よりも、
先に感情が反応します。
胸が重くなる。
息が浅くなる。
理由は分からないけど、疲れる。
これは、
立ち止まるサインです。
感情に「従う」のではなく「聞く」
ここでよく起きる混乱があります。
感情を大事にしよう
↓
感情に従わなきゃ
↓
感情に振り回される
アウトリーチが勧めているのは、
このどれでもありません。
感情は、聞くもの。
判断は、別でやるもの。
・今、何がつらい?
・何が重たい?
・何を背負ってる?
この問いを通すと、
感情は少し静かになります。
感情があるから、立ち位置が分かる
感情がなければ、
人は簡単に
「正しさ」だけで動いてしまいます。
・普通はこう
・親ならこう
・支援者ならこう
でも、
感情が引っかかるとき、
そこにズレがあります。
そのズレを無視して進むと、
あとで大きく崩れます。
だから感情は、
ブレーキとして必要
なのです。
最後に
感情は、
あなたを前に進めてくれる
エンジンではありません。
でも、
壊れそうなスピードを
知らせてくれる
メーターではあります。
邪魔になることもある。
でも、必要な場面もある。
アウトリーチは、
感情を信じすぎず、
切り捨てもせず、
「どう扱うか」を一緒に考える場所
でありたいと思っています。

