――それは怠けでも、後退でもない――
正月が終わると、
急に体が重くなる。
気持ちが沈む。
何もしていないのに、疲れている。
そんな感覚を抱えながら、
「自分はだらしないのかもしれない」
「また元に戻ってしまった」
と、自分を責めてしまう人は少なくありません。
でも、正月明けのしんどさには、
ちゃんと理由があります。
年末年始という時間は、
一年の中でも珍しく、
社会のリズムが一度ゆるむ期間です。
学校も仕事も止まり、
予定や評価、役割から少し距離が取れる。
「ちゃんとしていなければならない自分」を、
一時的に降ろせる時間でもあります。
この“緩み”は、
普段ずっと緊張を抱えて生きている人ほど、
体と心に強く作用します。
だから正月明けは、
いきなり日常に戻ろうとしたときに、
反動が出やすい。
これは気合の問題ではありません。
切り替えにかかる負荷です。
特に、
・人に合わせ続けてきた人
・評価される場で消耗してきた人
・「普通」に戻ろうと努力してきた人
ほど、この反動は大きくなります。
正月明けがしんどいのは、
休もうとした証拠であり、
感覚がまだ生きている証拠でもあります。
無理に立て直そうとしなくていい。
「おかしくなった」と決めつけなくていい。
今はただ、
体と心が切り替えに時間を必要としている
それだけのことかもしれません。

