― 2026年、アウトリーチが大切にしたいこと ―
新しい年が始まりました。
2026年も、NPO法人 社会復帰支援アウトリーチを
どうぞよろしくお願いいたします。
このブログを読んでくださっている方の中には、
年末年始を穏やかな気持ちで迎えられた方もいれば、
どこか落ち着かない気持ちのまま
今日を迎えている方もいるかもしれません。
どんな状態であっても、
ここに辿り着いてくださったこと自体が、
ひとつの「つながり」だと、私たちは考えています。
2025年を振り返って
2025年、アウトリーチには
本人・家族・支援者・地域の方など、
本当にさまざまな立場の声が集まりました。
共通していたのは、
「何をすればいいのか分からない」
「正解が見えない」
という戸惑いです。
ひきこもりの問題は、
誰か一人の努力や、
一つの正解で解決できるものではありません。
だからこそ私たちは、
答えを出す場所ではなく、
考え続けられる場所でありたい
と、改めて感じた一年でした。
2026年のテーマ
「急がない。でも、ひとりにしない」
2026年、アウトリーチが大切にしたいテーマは
「急がない。でも、ひとりにしない」です。
社会には、
「動くこと」「変わること」「成果を出すこと」
が求められる空気があります。
けれど、
ひきこもり状態にある本人も、
支える家族も、
関わる支援者も、
すでに十分がんばっています。
さらに頑張ることよりも、
安心して立ち止まれる関係があること。
2026年は、その土台を
静かに整えていく一年にしたいと考えています。
2026年の取り組みについて
2026年、アウトリーチでは
「何かを大きく変える」よりも、
今いる場所から、少し選択肢が増えることを大切にしていきます。
● 本人にとって
外に出ることや、決まった時間に動くことが難しい中でも、
「働く」「役割を持つ」という感覚に触れられるよう、
在宅ワークにチャレンジしやすい環境づくりを、
これまで以上に整えていきます。
無理に背中を押すのではなく、
「やってみてもいいかも」と思えたときに、
そっと選べる選択肢がある。
そんな状態を目指します。
● 家族にとって
どう関わればいいのか分からないまま、
不安や迷いを一人で抱え続けているご家族は少なくありません。
2026年は、
答えを出すための場ではなく、
気持ちや状況をそのまま置ける“対話の場”を、
少しずつ設けていきたいと考えています。
話すことで、すぐに何かが解決しなくてもいい。
それでも、対話が続いていること自体に意味がある。
そんな場を大切にしていきます。
● 支援者・地域にとって
ひきこもりの問題を、
知識や制度だけで理解するのではなく、
当事者の視点に触れる機会を増やしていきたいと考えています。
2026年は、
「ひきこもりいきのこりゲーム」
「ひきこもりの壁ゲーム」などを活用しながら、
・体験を通して考える研修
・立場の違いを感じ取る場
・支援を“正解探し”にしないための対話
そうした機会を、
支援者や地域の皆さんとともに広げていく予定です。
小さな環境づくりを、重ねていく一年へ
どれも、
すぐに結果が見える取り組みではありません。
けれど、
環境が少し変わることで、
人の選択は静かに変わっていきます。
2026年は、
その変化を信じて、
小さな場づくりを一つひとつ重ねていきたいと思います。
最後に
このブログを読んでいるあなたが、
本人であっても、
家族であっても、
支援者であっても。
2026年が、
「何かを急がされる一年」ではなく、
自分のペースを取り戻せる一年
になりますように。
本年も、
NPO法人 社会復帰支援アウトリーチを
どうぞよろしくお願いいたします。

