人と一緒に考える、という選択肢

ここまで来ると、
一人で考えるのが、だんだん苦しくなってきます。

何が正しいのか。
どう動けばいいのか。
どこで踏みとどまるべきなのか。

頭の中では、
同じことを何度も考えているのに、
答えが出ない。


それでも、
誰かに話すのは気が重い。

・うまく説明できない
・変に心配されたくない
・正論を言われたくない

そんな気持ちが先に立つ。


だから、
「もう少し自分で考えよう」
そうやって、
一人で抱え続けてしまう。


でも、
ここで一度立ち止まって考えてみてください。

人と一緒に考える、というのは、
答えをもらうことではありません。


誰かに話したからといって、
すぐに何かを決めなくてもいい。

正解を出さなくてもいい。


人と一緒に考える、
というのは、
状況を言葉にする作業です。


一人で考えていると、
頭の中は、
どうしても同じところをぐるぐる回ります。

同じ言葉。
同じ不安。
同じ結論。


でも、
誰かに話そうとすると、
言葉を選ばなければならない。

うまく話せなくてもいいけれど、
「何が一番しんどいのか」
を探すことになる。


その過程で、
自分でも気づいていなかったことが、
見えてくることがあります。


「本当は、
 この部分が一番つらかったんだな」

「ここが、
 ずっと引っかかっていたんだな」


これは、
一人で考えているだけでは、
なかなか起きません。


人と一緒に考えることで、
自分の考えが整理される。

整理されるから、
無理に決めなくてよくなる。


ここでよくある誤解があります。

それは、
「相談=弱さ」
という考え。


でも、
ここまで一人でやってきた人ほど、
人と一緒に考うことを選ぶのが遅くなります。

それは、
頼りたくないからではなく、
責任感が強いから。


「自分が何とかしなきゃ」
そう思ってきたからこそ、
ここまで抱えてきた。


だから、
人と一緒に考えることは、
逃げでも、投げ出しでもありません。


むしろ、
状況を広げる行為です。


自分の頭の中だけで
考えていたときには見えなかった視点。

「そういう見方もあるんですね」
と気づく瞬間。


それは、
考え方を変えさせられる感じとは違います。

押しつけられる感じでもない。


「今の自分たちは、
 ここに立っているんだな」

そうわかるだけ。


人と一緒に考えると、
不思議と、
少しだけ気持ちが楽になります。

問題が解決したわけでもないのに。


それは、
一人で背負っていた重さを、
誰かと一緒に見ているから。


ここで大事なのは、
どんな人と一緒に考えるかです。


正解を出そうとする人。
急かす人。
「こうすべき」を言う人。

そういう相手だと、
余計に苦しくなる。


必要なのは、

・すぐに答えを出さない
・話を途中で止めない
・「それは違う」と切らない

そういう姿勢の人です。


人と一緒に考える場は、
たくさんあります。

でも、
すべてが合うわけではありません。


だから、
「合わなかったらやめていい」
この感覚も大切にしてください。


今日は、
人と一緒に考うことが、
どういう意味を持つのか。

その輪郭だけ、
持ち帰ってもらえたら十分です。


次回は、
「話す前に、同じ状況を体験してみる」
という話をします。

言葉を使わずに、
状況を共有する場について書きます。

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