昼間は、なんとかやれている。
やることがあって、
人の目もあって、
考える暇がない。
でも、夜になると違う。
家の音が静かになって、
テレビを消して、
布団に入ったあと。
そのタイミングで、
考えないようにしてきたことが、
ひょいっと顔を出す。
「このままでいいのかな」
「この先、どうなるんだろう」
昼間は追い払えていたはずなのに、
夜になると、
同じ考えが何度も戻ってくる。
不安が出てくると、
「また考えてしまった」と
自分を責めたくなるかもしれません。
せっかく今日は落ち着いていたのに。
考えないようにしようと思っていたのに。
でも、
夜に不安が出てくるのは、
意志が弱いからではありません。
昼間は、
気を張っています。
周りに合わせて、
やることをこなして、
感情を後回しにしている。
夜は、
その張っていた糸が、
少しゆるむ時間です。
ゆるんだところに、
後回しにしてきた不安が、
自然と出てくる。
それだけのことかもしれません。
考えないようにしてきた不安ほど、
消えたわけではなく、
静かに残っています。
追い払ってきた分だけ、
夜になると、
まとめて出てくることもある。
それは、
失敗ではありません。
不安が出てくる夜があるからといって、
昼間のあなたが
何もできていないわけではない。
むしろ、
考えないようにしながら
一日をやり過ごしてきた。
それだけでも、
十分に力を使っています。
今日は、
不安をどうにかしようとしなくていい。
消そうともしなくていい。
結論を出そうともしなくていい。
「また出てきたな」と
気づくだけでいい。
問いを一つだけ置いて終わります。
最近、夜になると浮かんでくる考えは、どんなものでしたか。
答えは出さなくていい。
言葉にできなくてもいい。
ただ、
そういう夜があった、
それだけで十分です。

